2020年3月24日、建築家の伊東豊雄先生がRYOZAN PARKに来訪。
メッセージをお寄せいただきました。
RYOZAN PARKの皆さんへ
“先日はスタッフ共々見学させて頂き、有難うございました。竹沢さんの思想が反映された素晴らしい施設に一同感動を覚えつつ、多くのことを考えさせられながら戻りました。
その後過酷な日々となり、皆様もさぞフラストレーションのある毎日を過ごされておられることとお察しします。
私達の仕事は人々がいかに楽しく、居心地よく集まることができるかを考えることでした。それを拒否されるような昨今の状況は本当に辛いことです。皆さんも恐らく同じ想いをされているのではないでしょうか。皆さんは決して経済的な理由のみでオフィスや住まいをシェアされているのではなく、もっと人と人が心を分かち合うことを求めて集まっておられるのだと思います。そのような気持はこれからの都市生活を考える上で必要不可欠な素晴らしいことです。
静かな東京での日々を過ごしながら、今回のコロナ騒動は、経済偏重で大規模な再開発をくり返す人間の浅はかさに対する自然からの強い警鐘であるように感じています。経済的発展よりももっと大切なものがあることを我々に教えてくれています。
何とかしてこの危機を乗り越え、再び皆で楽しく集まることの出来る日がくるまで頑張りましょう。”
伊東豊雄
コロナウイルスの感染が忍びよる最中の2020年3月、建築家の伊東豊雄先生がRYOZAN PARKをご訪問下さいました。RZP代表の私、竹沢は、2011年、東日本大震災の支援の為に東北に向かう車内で伊東先生の著書「建築の大転換」を読み、建築塾の存在を知りました。その後、入塾することを許され、8年間塾で学んだことをコミュニティ作りに反映させながら、シェアハウス、シェアオフィス、プリスクールの運営を続けております。2020年の公開講座では「私達は現代社会をどう生きるか」の講師として私を呼んで頂けることになっており、その前に、視察を兼ねて伊東先生御自ら、足をお運び下さいました。
そして、緊急自体宣言が全国に発令された4月、伊東先生からRYOZAN PARKの仲間達の為に含蓄あるメーセージを頂戴しましたので皆様にもシェアいたします。
今後は、このような過酷な人と人とが物理的に断絶される状況の中にあっても、たとえ互いに顔を合わせることができなくても、先生がおっしゃてくださるように「人と人とが心を分かち合う」場所としてコミュニティを育てて参ります。
伊東先生がおっしゃてくださいました。どうか皆さま心を強く持ち、“何とかしてこの危機を乗り越え、再び皆で楽しく集まることの出来る日がくるまで頑張りましょう。”
竹沢徳剛
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