Urban Greenが大切にしたいこと〜自己再生のコミュニティ〜

Urban Greenが大切にしたいこと〜自己再生のコミュニティ〜

Urban Greenの計画とその誕生の過程はちょっとユニークです。それにはまずRYOZAN PARKのことをお伝えしなければなりません。今から遡ること12年前。東日本大震災を契機に「今こそ新しい共同体」の必要性を感じ、2012年にシェアハウスとシェアオフィスを融合した「RYOZAN PARK巣鴨」の運営を開始しました。

シェアハウスでは、志を持った若い住人たちが集まり、共同生活をする中で出会い、結婚するカップルが多数誕生しました。結婚したカップルたちから、これから子供たちが生まれるぞ、というタイミングで2015年にオープンしたのが託児所付きシェアオフィス「RYOZAN PARK大塚」。当時は、日本政府による女性活躍が推進される一方、母親たちは働きたくても保育園に預けることができない待機児童がまだまだ街に多く、豊島区は「消滅可能性危機都市」などと名指しされるようなタイミングでした。私たちには自分たちの生活は自分たちで作っていこうという意気込みがありました。

これから生まれてくる子供の子育てと自分たちの仕事との共存をどのような環境で実現したいのかを車座になって本気で話し合い、構想を練り開設しました。2018年には「1人の子供を育てるにも村全体の協力が必要だ」というアフリカの諺を標語に掲げ、インターナショナル・プリスクールへと進化させて、個人事業主として活動する多くの母親や女性起業家たちを支援し続けています。

さて、ここからがUrban Greenの計画と誕生のお話です。2021年、普通の建物ではない何か人々の記憶に残る建物を作りたいという思いもあり、ご縁があり出会うことができた建築家・平田晃久さんに設計をお願いすることになりました。Urban Greenの構想のために何度も平田さんや仲間たちとワークショップを行い、古地図を持って街を歩き、「アースダイビング」という手法でこの土地には江戸時代に何があったのか、まで遡り、新しく作られる建物を想像しました。この土地には江戸時代にはお稲荷さん、戦前は都電の車庫などがあったようで、公共性の高い空間であったようです。そして、仲間たちとどんな環境で生活をしたいかを語りあうワークショップでは、独り身であることの漠然とした不安や、たとえ結婚したからといってそこにある核家族の限界性を感じている気持ちなども率直に共有されたのです。そんな中でも、やはりコミュニティの中で子育てをしたいという希望が多くの参加者から聞かれました。

Urban Greenが大切にしたいこと。それはそこに住む人は独り身でも、カップルでも、家族でも、LGBTQでも、シングルマザーやシングルファザーでも、どんな人でも仲間と一緒に、時には近隣住民たちも巻き込んで、汗をかきながら自己再生のコミュニティを作っていくということです。

Urban Greenの建物は1階のイタリアンレストラン、2階と3階は環境問題、都市農業にチャレンジする起業家を支援するシェアオフィス(RYOZAN PARK GREEN)、そして4階から10階のSOHO型住居とで構成されていますが、建物全体を向こう三軒両隣的に有機的にも繋げていきたいと考えています。具体的にどうするのか?例えば
屋上や目の前の公園(公共の場ではありますが)のコミュニティガーデンで野菜を育てる活動を後押しし、収穫祭や、近隣住民たちと一緒に防災訓練BBQを行う。お互いを食事に招いたり、1階のレストランで音楽を演奏しながら仲間を招いてパーティーを開く。それらをみんなで考え、自ら実践していこうと考えています。

まだ模索中ではありますが、最後は堅苦しいことを抜きに私の言葉でまとめます。

太陽の恵みをもらって、みんなで野菜を育て収穫を祝おう。うまい肉をゲットしたら肉の塊に感謝し、みんなで平らげよう。防災訓練と称したBBQをすれば地域住民の方たちも喜ぶはず!筋トレも忘れるな!野性を取り戻そう!

Ryozan Park 竹沢徳剛

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